王国地図

るしにゃん王国国土図   復興の足跡

概要

嘗てのるしにゃん王国は、森と水の囲まれた自然豊かな国であり、森国人の住みやすい環境を目指した運営がなされていた。
国境にあって民間レベルでわんわんとの交流もありながらも静かで平和な営みをしており、他国に比べ戦禍を被ることも少なかった。

そんな、るしにゃん王国が最も被害を受け、またNWはおろか七つの世界全てを覆った危機は、国史には「大災害」とだけ記されており、世界を蝕むその呼び名はどこにも見出すことはできない。
その大災害によって国土の75%を砂漠へと変えられたるしにゃん王国も、いまや元の姿を取り戻した。
以下に、地図にある施設の説明を記そう。

神殿と王宮、政庁
王の居城は王猫アルフォンスの神殿と共に国土北東の山岳地帯に建設されている
切り立った山を背にし、自然の要塞という側面も兼ね備えているが、豊富な水源から湧き出る河川を引き込みその清らかな水を利用して美しい庭園を持つ美麗な建築である
また、王宮は外交的な施設としての面も持ち合わせているが、国内の内政を行う場所として政庁が王宮に通じる山間部の街道に建設されており、地理的に王宮に通じる唯一の街道を守る形になっている。

食糧生産地
るしにゃん王国の主要な食糧生産地として、河の畔にある小麦畑、田園、果樹園、またたび農園が地図に掲載されている。
大災害によって失われたと思われていたが、宇宙船に一部が退避されていたため、それを元に再生、定着が行われた。
それ以外の詳しいな内容は施設アイドレス「食糧生産地」を参照のこと。

大水車
森国人の要点にもある大水車はるしにゃん王国では穀物の精製のために利用されている。
大災害の折にるしにゃん王国の最先端技術を用いて再建され、その内部機構は他国の人間でも感心するほど精錬されている。

地底湖と水のほこら
王宮の西方には森を挟んで別の山脈が連なり、その麓には大きな洞窟がある。
洞窟は巨大な地底湖へと繋がっており、そこでは地上の生態とは異なる巨大魚が多く生息している。
ここを水源とした河川は王国北部市街地を潤し、その本流は中央の河川へと注がれている。
また、水の巫女へ祈りを捧げる祠があるのもこの地底湖である。

湖と漁港
国土南部の湖は実に豊富な水産資源に恵まれており、これも国の重要な輸出品目に数えられる。
森に住む動物を狩る文化を持たないるしにゃん王国にとって湖で取れる魚は貴重なたんぱく源となっている為、
漁港には十分な設備投資がなされており、干物など保存食への加工もここで行われている。
南東部に位置する漁港から一斉に出航する漁船団の様子は壮観であり、季節毎の風物詩となっているといえよう。

猫見公園
猫見公園はるしにゃん王国の代表的な娯楽施設である。
娯楽施設といっても遊園地のような遊戯機械が設置されているわけではなく、
森の緑を背に穏やかで美しい湖を眺めることができる静かな公園である。
また湖の公園周辺は危険な生物もおらず、漁と船の乗り入れを禁止した為、暑い日には水着で遊泳することもできるだろう。

絶望の荒野
絶望の荒野は遠くテキサスのようで、また砂漠化も大きく進んでいる場所である。
かつてはここも他の地と同じく美しい森に覆われていたが、その昔根源種族の尖兵たるオズルとの衝突があり、そのため全てが失われてしまった。
復興の際に用いられた生態系回復植物は全ての生態系を元の姿に取り戻すといわれていたが、長期に渡りそこにあった為、
既に一つの生態系として確立してしまっていた絶望の荒野はその再生力を享受することができず、かつての姿を得ることはなかった。
そして、この荒野は今も勢力を拡大しようとしているが、蘇る森が持つ強い生命力が荒野の拡大を完全に押さえこんでいる為に、
面積は拡大することなく、その場所が移り変わるだけに止まっている。

都市部と村落
南北二つに分かれている国内中央の居住区域は面積も広く自然をより残している南部居住区の方が発展しており、
都市部として商店街や来訪者の為の宿泊施設も充実している。
その一方で北部居住区は金属加工や炭焼き、竹の加工の職人が住む村があり、対象的な佇まいとなっている。
また、これら以外にも村落が森の中山の中に点在しており、慎ましく穏やかな営みが行われている。

北部市街地
北部市街地では竹林からは炭、河川からは砂鉄を得て製鉄が行われており、またそれを加工する工房がある。
砂鉄より得られる鉄は東国では玉鋼とも呼ばれる鉄であり、鍛錬を重ねるほどに高品質な材料となっている。
そして工房では高度な加工技術を持つ少数の職人による手作りで、美しい武具を生産している。
それらの材料は玉鋼を始めとしてすべて国内産のものを利用しており、
必要以上に自然を破壊する行為を王と王猫が最も嫌うことから、強く制限されている関係で生産量は多くない。

竹林と炭焼き小屋
地底湖から湧き出る豊かな地下水源と日当たりの良い傾斜地という条件に恵まれたこの一帯は、良質の竹が生育する条件が十分に揃っており、 春の筍は食用として珍重され、育った竹は職人の手で様々な竹製品に加工される。
また、殺菌効果に着目した医療用ベッドは病院で使用され、近年の医療水準の向上に一役買っている他、竹の剛性と柔軟性を利用した弓矢は弓兵達の標準装備である。

植物園
植物園はるしにゃんにある全ての植物を集め、その植生を小規模かつ完全に再現したもので、南部市街地のはずれにある。
また、世界移動により絶滅していたメガデウスネコリスの主食となる植物を多く栽培していることでも有名である。
大災害後の再建に伴い、新たな付加価値として北国、東国、南国、西国、はてない国の自然を交渉によって貰いうけ、
各の植生を森国にいて学ぶことができる5つのゾーンが増築される予定である。

コンサートホール
対空防衛施設の建設途中、土台は作成したものの戦略上不要とされ兵器が取り付けられなかった場所があった。
これをるしにゃん王国はコンサートホールとして再利用している。
大災害の前はアイドルのイベント会場としても使用されていたが、今は集会所としてもよく用いられている。

北部病院と王立医学院
るしにゃん王国では魔法と医療に力を入れており、初等教育からこれらの学習・修得を推進している。
この中で特に医療に重点をおいた教育を行っている場所が王立医学校である。
るしにゃん王国で医師を務めるには医学校にある医学専門の高等科を卒業する必要があり、
卒業生は医学校内の診療棟や各地にある病院に研修医として入り、その後医師として働いている。

星見小学校と星見台
るしにゃん王国で特に魔法を重点においた教育を行っているのが星見小学校である。
正式には星見台学舎といい、地下に初等から高等までの教育を行え、また図書館まで収容されている広大な施設がある。
星見小学校と対になるのが星見台であり、ここでは学舎で学んできた内容を実践・実習することができる。
この地下の校舎と地上の演習場という関係は知識を開花させる過程を森国の象徴である大樹に例えているからであり、
これらの名は天文台がある事と、かつては星見司が集って世界の謎を読み解く場所であったことの名残でもある。

太陽の塔と金星の塔
るしにゃん王国の魔法使い達が集う場所が太陽の塔と金星の塔であり、また魔法を知るものしかたどり着くことはできない。
大災害によって失われていたが、蘇る森と共に突如として再びその姿を現した。
その内部では彼らの手によって星を詠み解き、風の中心を探す研究が日夜行われているということの他は、
太陽の塔が60F建てであるという意図が不明な情報しか公開されていないが、
彼らの得た魔法や技術の一部は安全な形で国内に還元されており、その恩恵を広く受けている。
なお、星見台から金星の塔を眺めるとき、ある時間帯だけ塔の頂上に宵の明星が輝き、美しい光景を見ることができるという。

隠れ里
隠れ里はるしにゃんの初期選択イグドラシルの一つである忍者の本拠地である。
技術を磨くための修練場と任務の受注及び報告を行う集兵所の両面を併せ持っており、
また同時に国内で最も西にある施設として帝国の動向をうかがうことも重要な任務であった。
魔法文化の発達、帝国との共同戦線や火力不足などから忍者の技術は時代遅れになりつつあったものの、
弓兵の誕生によって忍者と隠れ里は再びその勢いを活発化させている。
なお、地図上に表記されている隠れ里は忍者達の受付窓口のようなものであり、
彼らの殆どは西部や東部の各地に慎重に隠蔽された真の隠れ里で日々を過ごしている。

警察署と消防署
警察署と消防署は時期をおなじくして建設された治安維持と災害救助の施設である
国内各地の事件に迅速に対応し、また連携を深めるために両者は二つの森の間に併設されている。
二つの森の間はすなわち河の近くであり、これは森国として最も危険な火災に対しての対応力を高めることにもなっている。
なお、これらに所属する者の多くは魔法使いである。

ISS本部
Idress Security Serviceを正式名称とする警備団体の本部はるしにゃん王国にある。
防衛上の理由からその正確な場所は地図に明記されていないが、
るしにゃん王国の全病院は彼らの活動を支援して負傷者の収容,治療などを行っており、
国全体でISSの活動を支援している。


厄災以前の王国図