はじめての戦争 打撃部隊編

打撃部隊:I=D4+歩兵10(6隊用意)作戦初期に間接射撃を行い、その後に背面突入、打撃戦を展開する。

歩兵については通信要員および突入時の打撃力とする。歩兵については高機動車両を手配する。

・A中隊

I=D:F.E.G:4機

歩兵:10名

akiharu  :猫・南国人+猫士+歩兵::6

るしにゃん:森国人+吏族+忍者::2

るしにゃん:猫・森国人+星見司+理力使い::1

紅葉国  :南国人+歩兵+パイロット::1(耐久力+1


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更夜、クレールそれに猫のろくたは、打撃部隊に配属されていた。

まもなく戦いが始まる、そんな状況だった。

とはいえ作戦開始には、まだ時間があり猫のろくたは、当然のように暇をもてあましあくびをしていた。他の2名の更夜とクレールは、そんな待機時間にも吏族として現有戦力の詳細を算出していった。


だが、『そんなこと』よりろくたは暇だった。


爪を出して、思いっきり更夜のお尻にしがみつく。

「ぎゃー!何しやがるろくた!」

「ひまー!ひまー!」

「こっちは、忙しいんだ!一人で銃の整備でもしてろ!」

それに気づいたクレールは、しゃがんでろくたに目線の高さをあわせて

「もうちょっと、待ってくださいね。これが、終わったらお相手しますから。」

「クレールは、やさしいにゃー。ん?」

何かに気づいて、ろくたは無意識にさらに爪をむいた。

「ぎゃー!食い込んでる!食い込んでる!」

「ねーねー、更夜!あのごっついやつはなんだ?」

爪を尻から抜いて、ろくたは方向を指示した。

「あれは、I=Dというもんだ。あれで歩兵5人分の働きをするらしい。その分燃料も食うらしいけどな。」

「にゃー、燃料ばっかりかかる更夜とはちがうにゃー。」

「なんだと、この駄猫!」

「更夜さん、ろくたさん少し静かにしてください。集中できません。」

「昨日も、ぷーとらと燃料つかったのかにゃ?」

「てめー!また訳の分からんことを。動くな絞め殺す!」


「静 か に し て く だ さ い !」


「はい。」

「にゃー。」

「ほら、俺も仕事があるからちょっと時間つぶしてこい。」


ろくたは、ごろごろと、原っぱでごろごろしながら

「まったく、更夜ときたらこれから戦争だからって和ませてやってるのに、気づかないなんて鈍感なやつだにゃー。」

眠たくなってきた。


むにゃあ


「起きろ!ろくた!」

「にゃ!さ、さんま!」

「何寝ぼけてるんだ、展開命令がでた。行くぞ。」

「我々、打撃部隊がまず先手を取ることが作戦では重要です。急いでください。」

「わかったにゃ。で、くわしい展開の指示は?」

「それが、まだでていないのです。」

「にゃ?それじゃどうしていいか、分からないじゃにゃいか?」

「それでもとにかく移動だ行くぞ!」

ったく、どういうことだよ、と思いつつ三人は海岸へと向かう。


やっとの思いで到着したがときすでに遅く、でっかい山みたいなヤツはすでに海に出ようとしていた。

「あれじゃ、届かないにゃー。」

「くそ、失敗か!」

「ん?にゃー、いま神木のリンクで情報が来たにゃ。どうやら、マジックアイテム猫に小判で敵がこっちにふたたびむかってくるにゃ!」

「なんだそりゃ?」

「なんでもいいにゃ、とにかく敵が来るにゃ!急いで準備するにゃ!」

「更夜さん、ここは指示に従って間違いないかと。見てください。」

「?敵艦が減速している、本当にこっちに来る気だ。」

「だから、さっきから言ってるにゃ!」


ろくたが、さっさと攻撃ポイントに行く途中

「クレールさん、彼我の戦力比をどうみる?」

「こんな感じだと思います。」

クレールが、計算に用いた紙片を取り出し、更夜は受け取る。

「同じ答えだ、検算はいらねぇな。つまりこの勝負…」

「我々の勝ちですね!」