るしにゃん王国  T12 政府広報


最近頻発している事件について



    ■ 現状の説明

以前お伝えしたFVBへの遠征の後、NW各地で治安が不安定になっています。
これは、FVBに侵攻した首謀者が各地を混乱に陥れるために同時多発的に事を起こしているためです。
既にご存知かとは思いますが、これに対してISSは連日連夜対応に追われており、懸命に活動をしています。
我々もISSに頼るばかりでなく、少しでも協力するため、広報を発表することにいたしました。

国民の皆さんに気をつけて頂きたいことは、大きく分けて以下の2つです。

 1.見知らぬものにはうかつに手を出さない
 2.身体でも環境でも、少しでも異常を感じたら病院,警察,ISSへ。

この事態にパニックを起こして混乱を起こしては敵の思う壺です。
また、日常が少しずつ非日常に侵食される様は疑心暗鬼を生みやすいものですが、そうして不和を起こすこともまた敵の目的なのです。
どうか落ち着いて、そしてみなで協力してこの事態を乗り切っていきましょう。


    ■ 犯人の目撃情報

今回の事件の首謀者はクーリンガンと呼ばれる邪神の大司祭です。
クーリンガンは死者をアンデッドとして自らの配下に加える呪いを持っており、それを応用した
触れた相手を生きたままアンデッドに変えてゆく技術、その場にいなくても魔法陣によって呪いを完成させる技術、
アンデッドに自身の精神を取り付かせて自在に操る技術を保有していることが確認されており、
またクーリンガンを支援する弟子もNWに存在するようです。

そして彼の息のかかったアンデッドは既に世界各地に存在しており、北はキノウツンから南は詩歌までいたるところで目撃例があり、
ぽち王女の襲撃未遂や、街灯の光を用いて魔法陣を投影して呪いを蔓延させようとしたという情報も寄せられています。
これによってクーリンガンは全国で指名手配され、共和国大統領はいつものように各地で人助けを開始しています。
指名手配書はこちら
指名手配書にもありますが、彼らと接触したと思われる場合には迅速な通報と共に以下の注意点をお願いいたします。

 1.クーリンガンらしき人物を見つけても独断で捕まえようとせず、目撃情報の通報を優先してください
 2.呪いの魔法陣は模写や撮影されたものでも同様の効力を発揮します。情報提供のためと写したりはしないでください
 3.魔法陣には更なる罠がある可能性があります。無理に消そうとせず、
  周囲から見れないように遮蔽物を置く程度にして特殊部隊の到着を待ってください
 4.魔法陣を見つけた方は呪われている可能性が高く、接触によって感染が拡大するかもしれません。
  他人との接触は診断を受けるまで極力抑えてください。
 5.アンデッドの肉体は腐って独特の匂いを発しており、それを隠すために香水などを使います。
  匂いについていつもより気をつけてください。

これらを守っていただければ、国民の皆さんの安全は公共の組織が全力をあげてお守りいたします。
皆さんのご協力を、どうぞお願いいたします。


    ■ 公共機関の方々へ

警察署,交番,消防署,またそれらの関連施設に携わっているかたがたに特にお願いいたします。
リンクゲート、関所、環状線の駅などの他国との行き来がある場所や、人が集まる場所の警備を強化するようお願いします。
また、学校でも行き帰りなどに集団下校を行うなどの対策を子供たちのためにとっていただけますようお願いします。
平時、有事のいずれにおいても、組織内で片付けようとせず、
周囲への迅速な連絡や必要に応じた適切な協力体制をとるようにしてください。







食品トレーサビリティシステムの導入



    ■ 食品トレーサビリティシステムとは

食品トレーサビリティシステムは食品の取扱いの記録を残すことにより、食品の移動を把握できるようにする仕組みで、
食品事故が発生した場合にもその製品回収や原因究明を容易にすることや、
情報の伝達や検証により、表示などの情報の信頼性を高め、消費者が安心して食品を購入できるようにする為のものです。

このシステムはNAC主導によって全国展開されるもので、消費者が安心した食生活を送るための活動の一環となっております。

今までは品目以外の部分の記載はありましたが、品目の内容までは記載しておらず、
今後きちんと入荷した食料をNAC研究所・安全管理部門の担当者に細かくチェックをさせ確認をした上での入荷とし、
【品目】【仕入日】【仕入元】【仕入量】をしっかりと記録をしていくことになります。
また、出荷する際には【品目】【出荷日】【出荷先】【出荷量】の記載を明確にし、
NACからの安全確認済シールや安全確認済の記載をした上で出荷をするようになります。
そしてこれらの記録情報は引き渡しの度につき合わせて情報に相違がないかどうかが確認されていきます。

上記の管理システムを分かりやすく図として示した場合、以下のようになります。


なお、安全チェックを除く入荷・出荷の記録は流通経路の中継点で行われ、いずれでも担当者の名前も記録されます。


    ■ トレーサビリティシステムのメリット

次の4点が、トレーサビリティシステムが風通しの良いシステムとして、生産者・消費者等に与える大きなメリットとなります。

 1.問題のあった商品を特定して、その商品だけを迅速に回収できます。
 2.流通での問題の発生とその原因を速やかに特定することができます。
 3.問題のあった流通を通らない安全な他の流通ルートを迅速に確保して、安定的に供給することができます。
 4.消費者はその希望によってどのようにその商品が流通してきたかを知ることができます。



    ■ システムの普及について

今回発表されたトレーサビリティシステムの導入は即座に行われます。
ですがT12中は周知,システム導入のための準備などの期間とし、
その間のシステム違反については警告とチェック未通過のスタンプ(あるいはシール)が押されるまでに留まります。
ですがT13からは準備期間完了として本格的に取り締まりを開始して違反商品の全てを没収、
さらにT13下半期からは罰則適用開始となるのでご注意ください。







るしにゃん王国の医療改革事業について



    ■ はじめに 蘇生行為の禁止について

最近の医療現場において、蘇生行為ができないという事態が発生していることと思います。
これはこれまでの蘇生行為が、蘇生までの期間が空きすぎたなどの要因によって死んだはずの人が生き返ってしまったという状態になってしまい、
そういった世界の摂理に反する状態に世界を構成・維持するシステムが耐えられなくなっていることに起因します。

この状態を知った世界を見守る存在であり、古くから世界に存在している竜はこの状態を深刻視して我々に世界崩壊の警告を投げかけてきました。
そして一部の藩国や星見司の献身的な調査によってこのことは事実であることが確認され、
過度の蘇生は行われるべきでないとして、蘇生行為の禁止がISS・帝國宰相府・共和国大統領の共同声明として発表されました。
さらにこれについて神々の1柱であり、生死の境界をつかさどる坂神様がNWに現れて蘇生行為の禁止について力をふるっていて、
その影響を受けて蘇生行為ができなくなることがあるのです。
例外的に、蘇生行為が成功し復帰ができるケースがありますが、それは十分に治療ができる範囲内のことだからです。
これを神々などは「運命によって定められている」「イグドラシルに記述されていた」と表現し、これについては蘇生行為が許されるものとなるようです。

これを期に、生と死の大切さについてもう一度私達は考え直す必要があると考え、
蘇生行為に挑戦する必要がないよう、十分な医療を国民の皆さんに供給するために、
医療改革事業をおこなうことを決定しました。


    ■ 再生医療技術の導入

みなさんは遺伝子技術の発達したリワマヒ国で開発された再生医療技術というものをご存知ですか?
戦災や事故によって肉体を損なってしまうことや遺伝によって先天的に疾患を保有してしまうなど、
るしにゃん王国にも従来の医学では完治の見込めなかった健康問題があったと思います。
ですが、この最先端の生命科学技術を用いれば、不自由が解決された、健康な肉体を獲得することができるのです。
政府はこの画期的な技術をるしにゃん王国の医学に正式に導入することを決定し、そのための制度を整備しました。
以下に続くものが、その制度についての説明であり、医療改革事業の第一段階として発表するものです。


    ■ 再生医療技術の概要

皆さんの肉体には、生物である限りは第七世界人も国民もACEも関係なく、
その肉体の根源的な情報である遺伝子が細胞の1つ1つに刻まれています。
その遺伝子は1つの生物の中でならほぼ全ての細胞に同じ遺伝子があり、
肉体はその遺伝子の活動が作り出す数多のパーツによって形成されているのです。

リワマヒ国の新技術の真髄はこの遺伝子の活動を制御することであり、
体内の健康な細胞を取り出して操作・制御を行い、まったく別の部位の肉体を作り出すことができるのです。
この方法によって生み出された新しい肉体は従来の臓器移植のように拒否反応が現れることは非常に少ないといわれています。
なぜなら、そうして作られたものは本人の肉体であるからです。
この再生医療技術を使用することで治療が見込めるようになるのは主に以下のケースであるといわれています。

 1.損失及び不足している四肢の再生
 2.遺伝によって先天的に保有している疾患
 3.腫瘍などの後天的な遺伝子異常を発症した部位との交換(一部を除く)



    ■ 技術の導入に伴う管理制度の設立

この再生医療技術の導入にあたって、
るしにゃん王国では技術の悪用及びリワマヒ国の権利の侵害を防止するため、資格制度による技術管理を行います。
この資格は「再生医療資格」といい、3級から1級までの資格者があります。

 3級 : 倫理や知識について十分な講習を受けた上で筆記試験,口頭試問に合格したもの
 2級 : 3級の条件を満たした上で一定件数の再生医療行為を成功させたもの
 1級 : 2級の条件を満たした上でリワマヒ国の研究機関に1ターン以上出向し、再生医療研究について十分な貢献をしてきたもの。

特例として、政策施行前に再生医療行為を行っていたるしにゃん王国の医師資格者については、
その実績に応じて3級及び2級の仮資格が無条件で授与されますので、政庁まで申し出てください。
仮資格では、その後の昇級時に3級獲得に必要な試験に合格する必要があります(試験合格時点で仮扱いは解除されます)

なお、他国の再生医療技術保有者が国内で再生医療行為やそれに用いる設備を使用する場合には、
他国の技術資格の提示、あるいは現るしにゃん王国藩王の特別許可が必要になりますのでご注意ください。


    ■ 再生医療を用いた犯罪の防止について

この資格を用いた管理制度の投入に伴い、今後は以下の行為を刑罰の対象として取り締まることになります。
これらの行為を行った者は厳罰に処されることになりますので、ご注意ください。

 ・ 非資格所有者の再生医療行為
 ・ 体細胞クローン以外のものを用いた再生医療行為
 ・ トレーサビリティシステム下になかった細胞及びクローン臓器を用いた再生医療行為
 ・ 国内での完全クローンの研究行為 および 完全クローンを生み出す行為
 ・ 治療目的ではない遺伝子操作行為 ただし資格取得のための政府指定の施設内での小規模な実習を除く
 ・ 再生医療とそれに類する技術を名乗り無関係なものを販売する詐欺行為
 ・ 無許可な再生医療機器の製造及び非資格所有者への販売

特に詐欺行為につきましては、
今回の発表時点において、トレーサビリティシステムを通過したリワマヒ国の食品以外にはクローン技術を用いた食品がないこと、
クローン技術は損失した肉体を五体満足にする程度の能力しかなく、記憶の移し変えや、急速な若返りが行えるものではないこと、
以上2点にお気をつけください。

また、今回の発表以前に再生医療行為及び遺伝子操作行為を受けた方は速やかに政庁へと申し出てください。
医療行為が成功しているかどうかの再診断とその記録が行われ、何らかの異常が発生している場合は
無償で正常なクローン臓器の移植や、正常な遺伝子状態に戻す遺伝子治療を受けることができます。


    ■ クローン人について

再生医療制度にかかわる発表の最後にリワマヒ国が世に送り出した第一世代クローン人について政府の見解を発表いたします。
クローン人は、リワマヒ国が再生医療技術についての対策が制定されるまでの間に生み出された
身体の全てが誰かのクローンで構成されている人間です。

しかし彼らは誰かの代わりではなく、一人ひとりが人格と個性を保有している一つの生命であり、彼らの人権は保護されて然るべきものです。
ただ違うのは、少しだけ優秀であるといった、ただそれだけの、普通の人間同士でも起こりうる程度のことなのです。
人種差別撤廃宣言を批准している国として、間違いのない態度をとるようにみなで心がけましょう。

また、国内でこれまでに完全なヒトクローンが産み出されていた場合には、
彼らの基本的人権を認め、保護し、るしにゃん王国籍を与えることとします。
そして彼らが一人の人間として自立できるよう、その精神・知能程度に応じて教育システムに組み入れるようとりはからっていきます。


    ■ 王立医学院の改装

医療改革事業,その第二段階として皆さんに報告するのは、王立医学院の改装です。
再生医療技術の導入及びISSとの連携開始に伴い,るしにゃん王国の医療の要である王立医学院を改装いたします。
これにより主に以下の改善がなされる予定です。

 ・ 医師達がより充実した医学を学ぶことができるようになります。
 ・ 古くなった実習用の機材を買い改めます。
 ・ 最新の医療技術を学ぶための資料・機材も導入され、カリキュラムなども改められます
 ・ 最新機器の導入に伴い不要になった医療機器は政府が買い取り、使えるものは希望する各診療所へ安く卸す予定です。

改装工事中は利用者の皆様にご迷惑をおかけすると思いますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
またこの改装にあたり、以下の方が改装費用を寄付してくださいました。この場を借りてお礼申し上げます。

るしふぁ : 15マイル
クレール : 15マイル
来須・A・鷹臣 : 30マイル
ノーマ・リー : 5マイル
緋乃江戌人 : 5マイル

なお、学院に引き続きその付属病院についても改装工事が予定されております。