登録アイドレス

ACE 03
「カオリ=サザーランド」
吏族チェック提出分(詳細追加前)


ルールブックオブ電網適応アイドレス(Ver0.75)
5‐4.ACEユニット(NPC)
 ACEユニットは重複して登録してはいけません。

イラスト・設定はACEユニットの場合、それ単独の要求されたものをイラスト・文章で表現すればOKです。
イラスト・文章の流用は旧バージョンと異なって一切不可であり、同時に要点、周辺環境は全て満たさなければなりません。

1枚の絵・テキストにおさめる必要はありません。
イラスト・文章セットでクリアしていればOKです。
要求された要点、周辺環境のうち、一部を絵で、一部を文章で振り分けて対処できるわけです(ただし最低でも1枚のイラスト、1文の設定は最低必要です)
名称:・カオリ=サザーランド(ACE)
要点:・オレンジ髪・グローブ・強そうな女
周辺環境:・青の厚志
評価:全能力18
特殊:
*カオリ=サザーランドは拳法家、偵察兵、神の手、知恵者の娘として見なし,これらの持つ全ての特殊が使える。
*カオリ=サザーランドは移動の判定をするとき必ず成功する。
→次のアイドレス:・アイアンソブリン(ACE)・青を護りし者(職業)・拳闘家(職業)・希望の戦士(ACE)



カオリと青の厚志 [作画:七海]

カオリ=サザーランド
2252年絢爛世界で267歳の女。
だが、その内の250年はコールドスリープであり、肉体年齢は17歳である。
絢爛世界とワールドクロスした第5世界、幻獣戦争を戦った5121小隊の田代香織が23番目のクラスメートの再会する為にクロス移動したのが彼女である。

父はジョニー・サザーランド、「拳聖」ジョニーと呼ばれたケンプファー(闘士)である。
詳細は不明だが、「彼のもの」の配下、或いは「彼のもの」そのものと言われるAZANTとなり、「AZANTジョニー」と呼ばれるようになった。

そんな父も元は人であり、彼女が「精霊とのハーフ」であることから、母親が精霊であると思われる。
この生まれのせいか、その拳は青く光る「神の拳」である。
「神の拳」は、原始的な精霊手とされ、驚異的な破壊力を秘めている。

実父ジョニー・サザーランドが姿を消したことで、幼い頃からAに育てられた養女の一人である。
セプテントリオンの竜計画に組み込まれ、竜の餌となるべく準備されていたが、肝心の竜候補が事故死してしまった為、計画から外された過去がある。
不幸中の幸いというべきか、予定された竜候補との出会いを待たず、相手が死亡したことで、彼女の傷は浅いと言えるのかもしれない。

竜計画の関係者ばかりが集められた部隊で、彼女はかけがえのない友人を得る。
後に青の厚志となる速水厚志をはじめとした5121小隊のメンバーと介入者である「プレイヤー」23番目のクラスメートがそれである。

戦いの末、次の戦場に旅立った友人が寂しくないように、遠い未来で再会するために、代表者を選ぶ事になった。
未来への移動手段は、レイカ・グリーンが持ってきたたった一台のコールドスリープ装置による冷凍睡眠。
ただ一人の代表を選ぶジャンケンに勝った彼女は単身未来への眠りにつく。

善行に管理され、未来のタキガワ家に託された装置から目覚めた彼女は、遠い未来でも最強に近い戦士だった。
絢爛世界での彼女は、第5世界時代と変わらず、大柄で、鍛え上げられた身体をしており、愛用していたライダーグローブも健在である。
その髪は、かつて一房だけだったが、今は全てがオレンジ色をしている。

本人にその自覚があるかは不明だが、青のアラダであり、オーマネームは青にして掃滅。

[文章:S43]

これが真骨頂だー 
[ドット作画:はっぷん]

○精霊手とカオリ
精霊手とはガンプ・オーマの使用する代表的な絶技のひとつである。
繰り出す体術にリューンを纏わせて攻撃の当たった部位から対象の情報を改竄させる絶技。
精霊「手」とあるとおり本来は手にリューンを纏わせるものであるが、ニーギはこれの亜種として脚にリューンを纏う「精霊脚」を使用しており、この絶技の発動は必ずしも手である必要はないようである。
また、NEPや聖銃のゲートスルーモードは、これの上級に位置するものと言われている。
精霊手の破壊力は7色のオーマの中の最強とうたわれるガンプの名に恥じず、白にして乙女が放つリンの最強絶技の一つ「精霊機導弾」を空にして空色が精霊手をもって相殺したという記録があるほどで、その輝きはあらゆるものを分解することができる…ということに目をとらわれがちである。
精霊手の本質は最初に述べたとおり情報改竄能力であり、上記の破壊力もそれに由来しているにすぎない。
聖銃やNEPからも分かるように情報改竄は過去を書き換えるものであるが、精霊手の情報改竄は時として「運命の前借り」と未来を示唆する名称で呼ばれることがある。
これは、ある運命に選ばれたものが精霊手を振るうとき、自らの運命に沿って相手の運命を捻じ曲げることができるからである。
この代表的なものがトラオ・テンダーブルーの使う「治す手」であり、逆に言えば、相手の運命を捻じ曲げるに足る運命を持っていない、もしくは、運命を捻じ曲げる気がないときに、情報分解が発生するとも言えよう。
カオリ・サザーランドの場合、青く輝く拳でぶん殴られた人が情報分解を起こした記録はない。
これは彼女の精霊手が原始的なものだからということもあるかもしれないが、彼女の白兵技能が高いために「カオリに殴り飛ばされる」という運命の前借りが発動しているとも考えられる。
彼女の白兵技能の高さはその右手で人を情報分解しないためのやさしさなのか?
この答えを知るのは、カオリ・サザーランドのみである。


[文章:クレール]
○カオリの来訪
その日、王宮ではいつものように会議という名の井戸端会議が行われていた。
「にゃはは♪」
「テルさんはさすがだなぁ、と言ってます」
「「「なるほど」」」
「ちょ!」
王猫アルフォンス様はにゃはは♪としか言えず、その言葉を理解できるのは藩王るしふぁのみであり、他の者はその通訳を介してでないと会話が成立しない。

その平和なやり取りもいきなりぶち破られた扉の音で中断する。
「あーここがるしにゃん王国だな」


不敵な笑みを浮かべた大柄な女性が、破った扉(のあった所)から入ってくる。
「よう、来たぜ」

飛んできた扉の直撃を受け、頭から血を流しながらるしふぁが答える。
「ああ! ようこそ、貴方は、カ…」
盛大に血を吹きながらぶっ飛ぶるしふぁ。


まがりなりにも一国の藩王を殴り飛ばし、女性は言い放つ。

「オレはカオリ。前もって言っておくが、カオリさんとかカオリちゃんとか呼んだらぶっ飛ばす!」
『前もって言ってねぇ! てか、カまでしか言ってねぇー!!』(みんなの心の声)
「ちっ、歓迎の態度が薄いんじゃねぇか? 人が下手に出てればいい気になりやがって」
どの辺が下手なんだと全員思っていたが、もうこの理不尽なやり取りに固まってしまって誰も突っ込まない。

「あーそうだ。ここにすごいパンチ持ってるやつがいるんだってな」
なんとか、理性を取り戻した摂政の幽がそれに答える。

「…ああ、S43さんの【絶技より速いパンチ】のことですね」
「S43てやつだな。分かった。へへへ、さっそく勝負だな」
拳をぽきぽき鳴らして、やる気満々のカオリ。
「で、そいつはどこだ?」


『逃げてー、S43さん逃げてー』(みんなの心の声)


どうする? どうなる? ぼくらの青にして正義!!


↑こうなる。(未来予測) なーむー。


[文章:更夜]
[挿絵:七海/スゥ・アンコ]
○王国の野望

「知恵者を呼びましょう」

太陽の塔の主にしてるしにゃん王国のお父さん、S43の提案は王国に少なからぬ波紋を呼んだ。

「なんでまた知恵者」
「そりゃ強いかもしれないけど」
「カオリはともかく知恵者ですかよ」
「男率増やしてどうするんですか」
「おっさんなんてゴメンアル」
「いらない災難も背負って来ちゃいそうですよあの人」
「正義は何に目覚めちゃったんだ」etc

国王を筆頭に反対の嵐。見た目こそ性別不詳な優男の国ではあったが、女性は僅か五名という偏った男女比故か、
内一名の渇望するところである来須銀河辺りを除けば、まさかわざわざ男のACEを、しかも甚だ人格的に問題のある人物を呼ぼうとはなかなか思えるものではなかった。
しかし言い出したのはS43である、彼が何の考えもなしにそんなことを言うだろうか?
疑惑困惑入り乱れた眼差しを集めながらS43は続けた。

「TAGAMIを知恵者と一緒にしましょう」

「夫婦セットでいると何か良いことでもあるんですか」

無名世界をよく知らない引きこもり型忍者の南無が尋ねた。
彼が知っているのは、国にたまに滞在している美しい人が、あの凄い髪型の男の妻だという事実だけだ。
保守的な性質故か、どんな厄介事を抱えているともしれない凄い存在な上にオッサンという条件のその男を国内に引き入れることを快くは思えなかった。

「TAGAMIは知恵者に会うために旅をしていたんですよ。そしてカオリは娘なので親子も揃うんです」

極々端的であり謎を追う者でなくともなんとなく知っている事実をS43は伝えた。

「呼びましょう」

間髪いれずに南無は答えた。何言ってんの南無ちゃん!などの叫びが方々であがるが、既にマジ顔である。
知る人ぞ知る事実だが、この少年、国内きっての親子愛好きであった。
GPMで心癒してくれたカオリが、義理とはいえ父母と過ごす姿を見たかった。
ついでに言えば、国に滞在する金の髪の人妻に少しばかり心奪われがちでもあった。
愛する人の前でだけ開くというその瞳の色を見てみたかった。
そして女性が愛に満たされる幸せを眺めるのも好きだった。

S43がそんなツボを狙ったかどうかは定かではないが、唐突に前向きになってしまった南無は以降数日、知恵者誘致が確定するまでの間あらゆる手を尽くして国民への説得を図ったのだった。


そして時は流れる。
国会に乱入してきたカオリ・サザーランドによって、国王が医療行為を必要とする状態に陥って数日が経つ。
その日は快晴で、花の香の混じる爽やかな風が吹いていた。
なかなか一般人には侵入しがたい深い山々の合間、国が一望出来る小さな野原に三つの影がある。
鮮やかな橙の髪と鍛え上げられた体躯の女性(今日は私服だった。国側で用意した衣服の中では特にシンプルなワンピースだったが、よく似合っているように見える)
若草色のローブに身を包み蒼穹にブロンドを靡かせる穏やかな表情の婦人、訪れたときのままの恰好で太りも痩せもしない横に広い偉そうな巨漢。
親子、に見えるような見えないような微妙なラインの三人はなんだかんだで平穏な雰囲気を醸し出していた。

そっと音を立てぬように双眼鏡を下ろして、南無は匍匐姿勢のまま高台を後退した。
死角へと戻ってから上体を持ち上げ、懐にしまっておいた一対の旗を取り出す。
ぱ。ぱ。ぱ。と手際よく手旗を機械的に振ってから、双眼鏡で遠くの崖上にある星見台の方を確認する。
人が一人大きな丸印を腕で作っていたのを確認すると、頷いて、そのまま先の位置へ匍匐で戻った。
瞑想通信を使えば一発なのだが、何せ観察対象があの人達である、気付かれかねないということで、
この任務について通信手段はひたすら原始的なもののみが採用された。
まあばれているかもしれないが、容認されているのなら問題ないという判断である。
そこまでする必要があるのかという意見もあったが、結果として良い雰囲気になっていれば満足な国民性で、なんだかんだでこの件は秘密裏にこそこそと、
カオリと知恵者来訪の日から続行している。

間もなく王宮へも、星見台経由の伝言が届くことだろう。


「 ホンジツモ カゾクナカ イタツテ リヨウコウ ナリ 」 と。

[文章:南無]

団欒の図 [作画:南無]

イラスト:
要点
オレンジ髪・グローブ・強そうな女
周辺環境
青の厚志

文章:
要点
オレンジ髪・グローブ・強そうな女
周辺環境
青の厚志