今月の標語:テスト前の一夜漬け禁止!

医学生寮

医学寮地図 医学生寮地図
医学生寮間取り図 医学寮間取り

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王立医学院から森へと続く小道を徒歩3分ほど行った、緑に囲まれた静かな土地に医学院学生寮はある。まず、小道を抜けた先には長身の森国人の背を二倍ほどに下くらいの大きな門があり、その上部には「医は仁術」という文字が刻まれたレリーフが存在している。この門を見るたびに学生たちは、その医の原則となる言葉を思い起こされ、心に刻み付ける。
門をくぐると、簡素な中庭がある。其処は一角には洗濯物が干されていたり、また別の一角では学生が気分転換に球遊びをしている様が見られる。簡素ながら中庭は、寮長の指示のもと、メイドによる手入れが行き届いており、花壇には見るものを和ませる見事な花々が季節毎に咲き誇っている。
その先に二棟の寮が建てられている。正面から見て右手が男子寮、左手が女子寮である。筆者には女子寮の方が心なしか立派に見えるのは気のせいであろうか。
建物は森林の概観を崩さないよう、木造建築であり、その佇まいは、第7世界で言う所の日本家屋ではなく、西洋風である。
それぞれの寮には共同の風呂、トイレ、洗濯場、炊事場が備えられており、部屋は4人部屋、2人部屋、1人部屋と3種類ある。学年ごとに、生活時間の比較的揃った下級生が大部屋を割り当てられ、その後二年進級する毎に2人部屋、1人部屋へと移っていく。
1人部屋に住む最上級生は、王立医学院付属病院での実習の時間帯が早朝からであったり深夜まで続く事も珍しくなく、それもまた個人個人によって実習内容が違う為、平日は電気が消えていることのほうが多い。
ちなみに、1人部屋が、4人部屋の四倍数用意されているわけではないが、段々と上級生になるにつれ自活するようになるものも多く、部屋割りには困る事はない様である。
こういった環境の中で、寮に住む学生たちは日々、医学の道を精進している。