復興第二段階 二週目

復興第二段階の推移(クリックで拡大)

12498002 第二週

○概略
るしにゃんに蒔かれたさまざまな種は次第に芽を吹き始めた。
炊き出しによって、生存していたと思われる森国人はほぼ全員がキャンプ地に集まっており、
供給される食料と蘇る森によって国民の心には優しさが戻り始めていた。

その先がけとなるのはインフラ復旧工事への志願者が増加したことである。
本来土木工事などの肉体労働に森国人は不向きであり、そういった作業は理力によって賄われていたのだが、
理力使いを排斥する風潮は未だ冷めやらず、機械と、僅かな人力に頼るのみとなっていたのが問題であった。
そこに復旧工事への志願者が現れることは喜ぶべきことであるが、それだけではない。
彼らの志願者の多くは、先日まで自警団を組み、野党化して犯罪的行為を行ってきた者達だったのだ。
申請を受け取ったものもこの事実にいぶかしんだが、すぐに行われた忍者による諜報結果が、彼らに企みがない事実を届けてきた。
蘇る森と友にるしにゃん王国民として、森国人としての心を取り戻した彼らはそれまでになしてきた行いに対して、
より一層の罪悪感と後悔を募らせるようになっていたらしい。
法で許されても心が許さない過去に対し、その償いとして彼らは自身に鞭打つことを選択したのだった。
償いを示そうとする彼らの仕事ぶりには眼を見張るものがあり、支援を申しいれた国から借り入れた作業機械や整備によって、
一時的に改造された農業機械を使いこなし、
河川への架橋工事や初期の道路工事、各種施設の土台作りなどに大きく貢献するほか、
昔の姿を知るもの、森国人の精神を知るものでしか為せない工事については彼らが担当し、間違うことなく工事を完了させていく。
犯罪と償いの裏で、彼らがこの地を、この森を、誰よりも愛しており、だからこそ彼らは野盗化し、
間違っていたとはいえ何かと戦おうとしていたのだということを、誰もが感じ取れる姿であった。

○施設説明
難民キャンプ
  難民キャンプは、蘇る森を遮らないよう、元々の藩国地図を参考に森が少ない湖岸や山麓にその住まいを移した。
 炊き出しによってその規模は第一段階よりも大きくなっているが、国民達が取り戻しつつある森国人としての精神と、
 講習会による正しい知識の付与によって、衛生の悪化や大きな混乱は起きていない。

病院
  るしにゃん王国内で最初に復興した公共施設が、南部と北部にある病院と王立医学校である。
 幸運にも難民キャンプがある場所と元々病院があった場所が近くにあったため、
 難民キャンプの一部を取り込む形で設営され、国民を収容している。
  建設の際には医療を重視しすぎているのではという声もあがったが、実際には高度な医療による重症患者の治療だけでなく、
 衛生・健康管理の向上、さらには入院という名の長期滞在に対応する設備も整っているため、
 衣・食・住・医療の全てに対応できる施設である。
  現時点ではスタッフと患者という明確な区別はなく、治療施設にいた医師が専門的な対処を要する患者を治療している他は
 施設内とその周辺に滞在する国民等のボランティアやISSスタッフ、プレイヤーらによって衣食住を賄うために施設が稼動しており、
 学業・娯楽といった活動はまだ小規模な範囲で収束している。

舗装工事
  少し前までは交通に使用されていた領域は全て砂漠化していたためさほど交通に不便さはなかったが、
 蘇る森と共に輸送ルートが草木によって妨害される可能性が出てきた。
 そのため、病院の建造と前後して、急遽輸送ルート確保のための舗装工事が行われ、
 なるべく森を傷つけず、かつ遠回りにならない形で土の道が均され、また川の対岸が近い場所では橋がかけられた。
 ひとまずはそれで急場を凌ぐ予定であったが、派遣された工兵部隊が彼らの工事を補強する形でさらに大規模な建設工事を行った。
 その結果、第二週の末には復興後も長く運用が可能な石畳で舗装された大通りが長く敷設され、以降の事業をさらに円滑化することに成功した。

食糧生産地 他
  浄化によって他の施設と共に失われたと思われていた食糧生産地・食糧倉庫・農業機械。
 だが実際にはそれらの施設は前シーズン終了と共に宇宙船へと移送されており、シーズンインによって復興中に国土へと戻されることになった。
 これらの施設の再設置も、昔の姿をよく知る森国人の有志が担当しており、破壊と再生の影響でその位置などは若干ずれてはいるものの、
 問題なく工事は完了し、無事に国民達の就労施設ならびに食料源として機能している。

大水車
  石畳の大通りを建設する工事の際、進行上やむを得ず伐採されてしまった森林がある。
 これをただの損失とすることを受け入れられなかった国民達は、その木々を材木として森国人の象徴の1つである大水車を建設することにした。
 その大きさは以前のものに比べてさらに大きく、伐採された木の大きさを活かすように作られており、車輪の直系は10mにも及んでいる。
 また、大きすぎてはその本来の機能も十分に役割を果たさないと思われるかもしれないが、
 内部機構の建造に工夫をこらすことで動力の伝達率を小さい水車と同レベルに維持することに成功しており、穀物の精錬能力は非常に高い。

漁港
  道路整備によって陸路による輸送ルートは確保されたが、かつてあり、未だ整備されていない輸送手段がまだあった。
 海路である。いや、正確には湖なので水路であるが。
 西部の湖からの輸送手段を確保できれば、湖の資源を得るばかりでなく対岸との交流も復活できる。
 道路舗装に使われた労働力はここでもその力を発揮され、また破損した漁船は整備によって補修されて、漁港も元の姿を取り戻した。


蘇る森
  森は生態系と共に順調に回復しており、特に生態系回復植物を使用したキャンプ地周辺ではその再生速度は著しく、
 キャンプ地周辺の森林は80〜90%復活したとみなせるほどである。
 その緑の深さは、施設の少なさと森の外に目をつむればまるであの惨事が夢物語であったかのような光景を見ることができ、
 キャンプ地や病院に滞在している国民達の心を癒し、活力を与えてくれている。
 また心だけでなく、傷病の治療に用いられる薬草も復活しており、病院や治療施設の薬品不足の解消に一役買っている。
  とはいえ、るしにゃん全体でみる森の回復率は半分に届くか届かないかといったところであり、
 この地図の外にある西部と東部にはまだ砂漠が広がっており、完全な姿を見るにはまだ今しばらくの時間を要するようだ。


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