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弓兵の歴史

Archer seems to be growing idress

月下の弓兵

1.弓兵の登場

 弓を持つ世界忍者の登場はるしにゃん王国にとって必然であった。

 国土の大半を森林で覆われるるしにゃん王国に住む森国人と高位森国人は、所謂、エルフであり、高い知性を持ち、敏捷性に優れる一方、筋力や耐久性に乏しく、高い白兵の技能を持ちながら決定打に欠けるという大きな問題を持っていた。

 この問題に対処すべく、魔法使い系の各職業は詠唱技能を高め、医療系職業はその高い知識を有効に活かすことで活躍の場を得ていたが、国民性と親和性の高い忍者系職業が特殊任務だけに留まり、活躍の場が限られているのは、森国人としては忸怩たる思いであった。

 旧来から森の番人として木々を飛び回る森国人は弓の名手であったが、木々の生い茂る森林では取り回しの問題から、小型の弓、短弓を使用するのが常だった。

 森ではそれで十分、いや、それが最良であったのだ。長弓はその大きさ故に森林での使用には適さないが、短弓に比べ、射程でも破壊力でもこれを凌駕し、非力な森国人の弱点をカバーする兵器として一躍脚光を浴びることとなる。


2.始まりは雌伏

 弓を用いた中距離での射撃戦闘は感覚と知識がものをいう。またさらに距離をとれば知識よりも敏捷が必須である。
森国人は感覚も知識も優れており、敏捷もまた目を見張る特徴があった。
その中の猫妖精が務める世界忍者もまた、鋭敏な感覚と城の屋根から屋根へ飛ぶ敏捷性が特徴である。

 しかし、残念なことに。 猫妖精も、世界忍者も、弓兵も、余り知識を蓄える存在ではなかった。言い換えれば、中距離での戦いは、長所で短所を補う、そこそこの活躍しかできない場所だったのだ。 だが、感覚と敏捷性で戦う遠距離で戦えば知識など不要であり、独壇場ともなっただろう。
 しかし、更に残念なことに。戦場に現れた当初は弓の飛距離が伸びず、中距離での戦いが精一杯だったのだ。

 唯一のフォローは、低物理域で唯一対空射撃を行えることだった。
さらに、能力が強化されるかのように、最初の1回だけ、反射的に迎撃ができるカウンター能力があることが分かった。
しかしそれも、火力が高くなければ敵を打ち落とすこともかなわない。
石に鍼を刺そうにも、針がどれだけ長くても、針が万本とあろうとも、何の効き目もない。
 結果として、開示当初は残念な子という認定しかされなかった。

 だが、私達の考えを覆すように、敵だけは正しくその驚異を認識していた。
橙オーマとの戦い、是空救出作戦において、彼らが交渉の席についた理由は多くの戦闘部隊が揃っていたためだが、そのなかでも弓兵の全力動員が驚異に思われていたためだという。
おもえば、緑オーマが九州会戦で見せた狙撃も、彼らが等しく弓兵のポテンシャルを知っていたからできたことなのだろう。

 るしにゃん王国の弓兵の本当の始まりはここからであった。
 是空救出作戦での戦功に未来を感じ取った首脳は弓兵の強化を実施する。すなわち、イグドラシル枠とアドバンスド枠を同時に用いての連続派生取得である。 基本的な能力成長と弓の技量向上が目的だったが、これが効を奏した。
 得意分野の更なる成長によって猫妖精、世界忍者以上の感覚と敏捷を得たはもちろんのこと、 より目を見張るべきは身体能力・弓具の強化によって遠距離攻撃能力を獲得したこととカウンター能力が成長したことである。

 長所を存分に活かせる舞台の獲得に加え、回数追加だけでなく対空専用から射程範囲内全てに拡大したカウンター能力は、 あたかもI=Dであるかのような機動力で弓兵を動員することが可能になった。
 シーズン2以降に伴う数の力の増大の助けもあって、弓兵は、連続した派生の取得によって、まるで弓兵そのものが成長するアイドレスであるかのように、その真価を発揮しはじめたのである。


緋乃江戌人

3.英雄と開花

 そのさなか現れた英雄が、黄にして銅を名乗る世界忍者国からの来訪者、緋乃江戌人であった。
入国当初は風の中心を探す者であった彼は持ち前の身体能力を存分に発揮して、弓兵の弱点であった火力を自力で克服。 特殊能力の本領を存分に発揮して一騎当千の如き活躍を見せたのである。
その彼と、彼の率いる弓兵隊が残した戦果は、一国の歩兵部隊とは思えぬものである。
更には国民の中の弓兵達も弓と矢をとって、盛大な支援を開始した。
その真偽は戦史を紐解けば納得していただけるだろう。

ロングボゥを射る弓兵

 そして今や弓兵はるしにゃん王国の一角を担い、低物理域での戦闘には欠かせない存在にまで成長した。 文化としての根付きも見せ、定期的に弓術大会が開かれて老若男女問わずスポーツに興じる姿が見られる。

更には猫妖精のプロモーションにより、森国人特有の華奢さを乗り越える強さをも得た。一時は、魔法使いと医師を守る盾になる!などと冗談が出たほどである。

度重なる強化を経て戦果を上げはじめたとはいえ、彼らひとりひとりの評価は熟練した大魔法使いの詠唱戦に叶わない。数頼みであったり、主砲までの露払いとしての役目が精一杯だ。

だが、弓兵の活躍はこれからも続く。弓から放たれる矢は、これからも闇を切り裂く一筋の光となって、あしきゆめのこと如くを打ち破っていくことであろう。



4.弓兵戦史 (以下、リンクは戦闘ログなどの外部URLです。)

12607002 弓兵開示申請 ページ製作開始
61707002 弓兵のデータ開示 次代の世界忍者として運用開始
91707002 EV98九州会戦 対空迎撃部隊として本陣に配するも、評価が足りず迎撃失敗
50807002 EV102白いオーケストラ再び 司令部にて防衛にあたるも、降下部隊急襲に際し評価が足りず迎撃失敗
31217002 EVEX是空とおる救出作戦 義勇兵団として出撃。他部隊と共に橙オーマを交渉の席につかせる一因となる。
32408002 通常枠にて長弓兵を開示申請 ページ製作開始
71608002 AD枠にて魔法弓手を開示申請 ページ製作開始
02118002 長弓兵のデータ開示
70218002 魔法弓手のデータ開示 T13編成より弓兵の本領が発揮され始める。
01218002 ゲリラとして是空大統領の援護を行い、戦闘を助ける
51218002 EV135ダークサマーレルムからの奇襲 白石王総指揮下敵を数部隊撃退する
61509002 緋乃江戌人、単身出撃しセプテントリオンの迎撃を援護する
02609002 帝国諸藩と共にレムーリアへ出撃。ベリサリウス指揮下、効率的な弓兵の運用の一端を学ぶ
82219002 EV151軍神の出戻り 海法則光指揮下、ナニワを侵攻する敵を5部隊撃破する。
70100102 EV152アシタ再デビュー 緋乃江戌人が副指揮官として出陣し、弓兵隊は単独で25部隊を撃破する。
51100102 EV153包囲撃滅戦 是空とおる指揮下、世界忍者国にて20部隊を撃破する
22100102 EV154FEGの戦い 海法則光指揮下、FEGにて9部隊を撃破する
60400102 猫妖精のプロモーション完了、弓兵の多くがこれにより強化される
41201102 森妖精として妖精軍に編入、迷宮の賢者と共に狭間に巣食うものと戦う。

written by S43(弓兵の登場) and クレール(始まりは雌伏,英雄と開花,弓兵戦史)
illustrated by 七海(月下の弓兵) and テル(緋乃江戌人,弓兵)