概要
Lucinyan's new wind
本流たる世界忍者は戦いよりも特殊任務に強く、
偵察・施設破壊・進入などに向く存在であったが、
こと正面きった戦いには向かぬ職業であった。
王国の建国当初は吏族の一員であり、
身分を隠して密やかに暗躍するのが任務であったがゆえ、
戦いに向かないのは仕方ないことであった。
だが仕方ないで系譜を滅ぼすわけにはいかない。
クナイと文筆の代わりに選んだもの。
それが弓と矢であった。
文科系の過去 白兵の間合いに拘泥しない
新しい系譜への果敢な挑戦。
さりとて大切なものは捨てていない
その手には友誼の矢となったクナイがある。
引き絞る弓から放たれる、森を渡る風切り音
それはるしにゃん王国に吹く新しい風の前触れだった。